管外視察:多世代交流複合施設について

宮城県仙台市 アンダンチ

宮城県仙台市で取り組まれている多世代交流複合施設(アンダンチ)について株式会社未来企画の代表取締役である福井大輔氏より説明を受けた後、現地の視察をした。

アンダンチでは、子どもも若者も、高齢者も医療や介護が必要な人もそうでない人も、誰もが気軽に集まり、自分の役割を持ちながら、丁寧に暮らす。

「つながり、育む これからの暮らし」をテーマに、サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)、看護小規模多機能型居宅介護事業所、和食レストラン、企業主導型保育園、障害者就労支援B型事業所など、医食住と学びの多世代交流複合施設が開設されている。

サ高住の入居者の食事は和食レストランが提供し、各施設の職員や連携企業の子どもは保育園を優先的に利用でき、各施設の清掃は障害者就労支援B型

事業所が請け負うなど、医食住の複合施設だからこその連携が取られている。また、サ高住内にある食堂の空き時間は地域住民に開放し、英会話や母子

の子育て、ヨガなどのサークル活動に利用されている。

さらに、フリースペース付きの駄菓子屋を置くことにより、地域の子どもとの交流の場を提供するなど、自然と多世代が集い、交流がはかられるような仕組みとなっている。

アンダンチのコンセプトは、これからのまちづくりに必要であり、川西市においても展開できればと考える。